最新刊『人生の目的に気づく24の物語』はじめにを公開!

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はじめに

「あなたは何のために生きていますか?」
「人生の目的は何ですか?」
と質問をされたら、何と答えますか?

「人生の目的はない。人間は生まれたときから、死ぬために生きている」
と答える人もいますが、もしかしたら、人生には決められた目的などないのかもしれません。

しかし、目的がない人生を生きなければならないとしたら、その人生はとてもむなしく、辛いものになるでしょう。
なぜなら、「とにかく歩け」と命令されて、目的もなく、毎日同じ道を歩かされるのと同じだからです。
たしかに、全ての人にとっての「共通の目的」はないかもしれません。
しかし、何も考えず、ただ毎日をダラダラと過ごす人よりも、自分が納得できる人生の目的を捜し求め、それに向かって生きようとする人の方が、絶対に幸せではないでしょうか?

人生の目的を考えるとき、気をつけなければいけないのは、「達成したいこと」=「人生の目的」ではないということです。
たしかに、お金を稼ぐこと、地位を得ること、結婚することなどを目標に頑張ることは大切です。
しかし、肝心の「人生の目的」をしっかり持っていないと、大きな目標を達成したとしても、のちに大きな喪失感が襲ってくる恐れがあります。

希望の大学に合格できたものの、やる気を失ってしまった…。
結婚したものの、相手の悪いところばかりが気になり、別れたくなった…。
無事定年を迎えたものの、何もやることがなくて毎日が辛い…。
そういったことが、現実として起こり得るのです。
人生の目的は、目標と違って、死ぬまで追い求めることができるものでなくてはなりません。

では、死ぬまで追い続けることができる目的とは、いったい何でしょうか?
いったいどうすれば、人生の目的を見つけることができるのでしょうか?

そのヒントになるのは、「人生の目的に気づいた人たちの物語」です。
今回の本は、人生の目的に気づいた人たちが発した「言葉」、そして、その人たちが人生の目的に気づくきっかけとなった「まわりの人々の何気ない一言」を中心にまとめました。

今回の『24の物語』は、シリーズで6作目になります。
毎回、書くたびにたくさんの感想をいただきますが、それを読んでいて興味深いのは、人によって印象に残るストーリーや言葉が違うことです。
多くの人は自分が必要としているストーリーや言葉に出会うと、それが強く印象に残ります。
そして、自分が必要としているストーリーや言葉に出会ったときに、はじめて「自分は何のために生きるのか?」という人生の目的に気づくことできるのではないかと思います。
はじめに「24の言葉」をザーっとご覧いただき、自分が一番惹かれたものから読んでみてはいかがでしょうか?

この本では、私が出会ったり、友人や読者に教えていただいて、自分の人生の目的を見つめ直すきっかけとなった物語を、24話、紹介させていただきます。
必死に生きた人たちの物語を最後まで読んでいただき、あなたが人生の目的を見つめ直すきっかけになれば、嬉しいです。

中山 和義